ソフトクリームには色々なフレーバーやご当地ものがありますが、こちらは驚のひとしなです。タイトルからして無理だと思われる方は、このままスルーしてくださいね。。
驚愕のソフトクリーム!!それは…
その名も「バッタソフト」
ソフトクリームにイナゴの甘露煮が
トッピングされています。
イナゴを食べる側としては、
バッタとイナゴでは大違いだと思う
のですが、販売側の話によると
「地元の食文化を知ってもらうため」
と、2010年から販売を始めたとのこと。
よりわかりやすくするためにイナゴではなく
バッタソフトと名づけたそうです。
当時は¥350だったようですね。
蚕のさなぎソフトもあったのですね。
2012年に販売をしなかったところ、再販を
希望する声が多かったそうで、今年は
ちょっと値上げして¥400で再販されました。
これが先日ツイートされてネットでも大いに
話題になりました。
気になる実物がこちら。
イナゴは5~6匹トッピングされるそうな。
気になるお味は…
イナゴは甘露煮なのであまじょっぱく
ソフトクリームに合うかは個人差が
あるそうです。食べた人の感想
因みにこちらのバッタソフトは
諏訪湖遊覧船乗り場の売店で販売されています。
【諏訪湖遊覧船】
〒392-0027
長野県諏訪市湖岸通り3丁目1−27
0266-52-0739
長野を中心に山間部に息づく食虫文化
初めてバッタソフトを見た方は
驚くことと思いますが、実は長野県
に代表される山間部では昆虫を食す
文化が現在でも根付いております。
イナゴだけでなく、蜂の子やざざむし、
蚕のさなぎなども食べられています。
昔は貴重な蛋白源として、また、
イナゴは害虫駆除、蜂の子は山に
入る時に危険を及ぼすスズメバチを
駆除した後の巣から入手し、蚕の
さなぎは絹糸を取った後に食して
いました。
つまり、イナゴや蜂の子を食べるのは
『栄養補給と生活の妨げの排除を同時に行える手段』
だったわけです。
蚕は『無駄なく効率よく』といったところ
でしょうか。
その後は食の欧米化や食材が
豊富になったことなどなどで、昆虫食は
次第に衰退していきました。
今でも佃煮や甘露煮、蜂の子ごはんなど
として食べ続けられています。
また、各家庭ごとの食べ方もあるそうです。
こちらは「握り」ですね。
(あえて画像を小さくしました。クリックで拡大します。)
私は長野県出身ではありませんが、
幼い頃祖父母の家で年越しをした時、
おせち料理にイナゴの甘露煮が
入っていました。
「脚を取ってある」という
お正月用の高級バージョンなのだと
祖母が教えてくれたのを覚えています。
当時の私はイナゴが何かを知らなかった
ので、「イナゴはイナゴだよ」と祖母に
促され何も知らずに食べました。
微妙にカリっとサクっとしていて、
少し苦かった覚えがあります。
地元の居酒屋にも、焼酎に
スズメバチを漬け込んだ物が
置かれていて、「精がつく」と
飲まれていました。
バッタソフトの他に、車山スキー場では
虫ソフトというものも販売されています。
ツイッターや2chの書き込みでは、
「虫を食べるなんて、正気か」とか、
気持ち悪い、おかしいんじゃないか
というような物もありました。
ですが、このような食文化が残って
いるのは事実です。
虫を食べるのが嫌だったり信じられない
気持ちはとてもよくわかりますし、
私も改めて食べたいとは思いません。
ですが、そのような文化まで否定されるのは、
イナゴや蜂の子を食べることが身近にあった
私としては、いささか傷つくというか、
すこし寂しい気がしました。
狭いけれどとても広い日本。。
まだまだ自分の知らない食べ物が
沢山あるのでしょうね。
ケンミンShowのご当地コーナーが
人気なのもうなずけます。
「こんな珍しい食べ物があるよ」
という方はコメント欄でお知らせ
頂ければ幸いです^^