お正月シリーズ、今回はお雑煮についてです。
「お正月=お雑煮を食べるもの」という意識や
習慣はあっても、お正月にお雑煮を食べる
意味や由来までご存知ですか?
(私は「何となく」しか知りませんでした^^;)
お雑煮を食べる習慣はいつから?
年神様をお迎えして一年の豊作や
子孫繁栄を願い、新年を祝うお正月。
武家のならわしであった、お正月の
三が日におせち料理とお雑煮を食べる
習慣が、一般庶民に広まったのは、
江戸時代中期と言われています。
お雑煮の語源と餅を入れる理由
昔から、鏡餅をはじめ、神様に
供えたものには神の霊力が宿る
とされておりました。
お供えした餅やその他の食べ物を
人間である私たちが食べることで、
神様の力を自分に取り込み、新しい
生命を頂くことができると信じられて
いました。
つまり、お雑煮は、年神様にお供えした
餅(やその他の食べ物)のご利益を頂く
ための神聖な料理だったのです。
そのため、正式にはお雑煮は元旦に
初めて汲む「若水」で作ります。
年神様のために搗いてお供えした餅と、
一緒に供えた山海の幸とを雑ぜて(まぜて)
煮て食べ、一年の安泰を祈願したこと
に由来します。
上記のことから、様々な素材を雑ぜて
煮るというのが、雑煮の語源と言われ
ております。
お雑煮色々全国津々浦々
そしてこのお雑煮、餅の形(角餅・丸餅)
焼きの有無、ダシの種類や味付け、
具財に至るまで、地域や家庭によって
実に様々です。
これもまた、お雑煮の歴史の深さの
現れと言えるのではないでしょうか。
農林水産省のHPに面白いものがありました。
お雑煮文化圏マップと言うそうです。
一般に、すまし仕立て(しょうゆ味)の
関東風と、白味噌仕立ての関西風に
二分されますが、マップを見ると、小豆
仕立ての地域もあります。
「丸餅角餅分岐ライン」という表現も
ユニークですよね^^
変わったところをいくつかご紹介しますと、
<岩手県のくるみ雑煮>
・別に用意したしょう油仕立ての甘いくるみダレに
お雑煮のお餅をからめて食べます。
くるみ雑煮の作り方(クックパッド)
<群馬県の豆腐入り雑煮>
・餅と豆腐が主張しあうこのお雑煮、現在では
姿を消しつつあるそうです。。
豆腐入り雑煮の作り方
・「つと豆腐」という豆腐を使う地域もあります。
つと豆腐詳細
<奈良県のきな粉雑煮>
・すまし仕立てと白味噌仕立ての2種類あります。
・砂糖を入れた甘いきな粉に雑煮の餅をつけて食べます。
食べた方の感想は?
<鳥取県のあずき雑煮>
・ほぼ「ぜんざい」に見えますが、お雑煮です。
・現在はお汁粉風ですが、昔は塩味で、お餅に
砂糖を乗せて食べたそうです。
<香川県の餡餅雑煮>
・白味噌仕立てに餡入りの餅と、衝撃的な組合せですが、
甘さとしょっぱさの絶妙なバランスは、一度食べると
やみつきになるそうです。
実はこの餡餅雑煮、11/30~1/13の期間限定で
楽天で販売されていたので、ご紹介しようと思っていたら、
売り切れになっていました(TnT) 商品ページ
冷凍で、レンチンで5分でやみつきの餡餅雑煮を頂ける
という大変興味深い商品でした。再販に期待です。
お雑煮文化圏マップに北海道と沖縄がない!?
マップにも書かれているように、古来からの伝統的な
雑煮文化がないため、北海道と沖縄は掲載されて
いないとのことです。
ですが実際には北海道でもお雑煮は食べられています。
しょう油味のすまし仕立てで、餅は角餅が多いようです。
鶏肉と野菜を入れたものや、鮭やいくらを使ったものも
あります。
沖縄では、お餅を食べる雑煮文化がないそうで、お雑煮の
かわりに豚の内臓を煮た「中身汁」や、白味噌仕立ての
濃厚な汁物である「イナムドゥチ」などが食べられます。
北海道と同様に、本州から移住した人達により、お雑煮が
食べられている可能性はあります。
ご存知の方がいらっしゃったら現状を是非教えて頂きたいです。
いかがでしたか?
お雑煮の由来や語源から、全国のお雑煮にまで
話しが及びましたが、気になるものはありましたか?
私は香川の餡餅雑煮が気になりますね~。
味の想像ができないだけに是非食べてみたいです。
正式には三が日はお雑煮を食べるので、この機会に
色々なタイプのお雑煮を作ってみるのもアリだと思います。
ご家庭の新たなオリジナルお雑煮が生まれるかも
しれませんよ^^
「これはいける!!」というお雑煮ができたら、コメント欄から
教えていただけるととてもありがたいです^^