クックパッドで話題になり、ためしてガッテンなどでも取り上げられた冷凍卵が2015年1月8日放送のNHKあさイチでも紹介されました。
今回は冷凍卵の作り方やレシピなどをまとめました。
「冷凍卵」
文字通り、卵を冷凍したものです。
…卵って、冷凍しちゃっていいの?
というのが私の率直な感想でしたが、どうやら
卵を冷凍すると、とっても美味しくなるんだそうです。
目次
冷凍卵の作り方
作り方といっても、難しいことは何もなく、
卵を冷凍庫に入れるだけ。
普通に凍らせるだけでOKです。
ただ、卵が凍る時に白身が膨張して殻にヒビが入るので、
タッパーやジップロックに入れて冷凍すると、冷凍庫内を
汚さずにすみますし、匂い移りや、ひび割れた卵が空気に
さらされるのを軽減できます。
あさイチではひとパックまるごと冷凍していましたが、
少量の場合や冷凍庫の空きが少ない時にはジップロックが
活躍してくれます。
パックごと冷凍する場合も、ジップロックなどの密閉できる
袋に入れることをおすすめします。
冷凍時間は、一晩ほど。
一日も凍らせれば完璧です^^v
ご覧のように卵の殻にひびが入りますが問題ありません。
ひびから漏れた白身が殻につくので、気になる方は凍らせる
前に卵を洗ってよくふいて下さい。
(私は洗わずに凍らせてしまいます)
出来上がった冷凍卵はなんと冷凍庫で数ヶ月も保存が可能とのこと。
これは嬉しいですね^^
冷凍卵の解凍方法
凍ったまま殻をむいて約40分~2時間ほどで自然解凍されます。
殻がむきにくい場合は水かぬるま湯にさらすと
むきやすくなります^^
もちろん、解凍後に殻を割って中身を出してもOKです^^
季節や室温に応じて解凍時間を調節してください。
因みに、今回は室温が低かったためか、
解凍されるまでに結構時間がかかりました。
40分では水状のさらりとした白身が凍った
卵の周りに少し溶け出た程度でした。(写真撮り忘れ><)
自然解凍1時間15分の状態です。
白身の一部(盛り上がって見える部分)と
黄身はまだ凍っています。
自然解凍1時間40分の状態です。
白身は解凍されましたが、黄身はまだ凍ったままです。
今回は完全に解凍されるまでに2時間ほどかかりました。
少々解りづらいですが、横から見ると、
黄身がこんもりと盛り上がっています。
急いで解凍したい時は
ポットなどの保温性の高い容器に熱湯を注ぎ、
冷凍卵を入れて蓋をして約10分で解凍できます。
容器や熱湯の量によっても解凍具合が変わります。
できれば余裕を持って解凍したいものですね^^;
冷凍すると美味しくなるワケ
卵を冷凍すると、特に黄身が劇的に変化します。
食感はまるで半熟卵のようにモチモチに、そして味は
凝縮されて濃厚になります。
なぜこのような変化が起こるのかというと、
凍らせると黄身の水分とタンパク質がそれぞれ別々に
結合するためだと、食品冷凍学が専門の東京海洋大学
大学院教授の鈴木徹氏が番組内でおっしゃっていました。
つまり、黄身の水気が結合することで水気が飛んで味が濃厚に、
タンパク質が結合することで食感が粘り気が強くモチモチになる
というわけです。
また、黄身を包んでいる卵黄膜が冷凍・解凍により破壊されるため、
短時間で味が染み込みます。
冷凍卵活用レシピ
あさイチで紹介されていた冷凍卵レシピを中心にご紹介します。
おにぎり
冷凍卵の黄身を醤油漬けにしたものをおにぎりの具にします。
クックパッドでのオリジナルレシピ(画像つき)はこちらからどうぞ
【材料・6コ分】
・冷凍卵の黄身・・・6コ
・しょうゆ・・・黄身がかぶるくらい
・だしパック・・・1袋
・お米・・・2合
・塩・・・適量【作り方】
1 冷凍卵の殻をむき、自然放置で解凍する。(およそ40分ほど)
2 (1)の卵を、黄身がかぶるくらいのしょうゆにつけ込み、15分~20分ほど待つ。
3 お米にだしパックを加え、いつもどおりに炊いておく。
4 お茶わんより小さめのコップに、(3)のごはんを入れ、真ん中をくぼませる。
5 くぼんだ部分に(2)の黄身を入れ、その上からごはんをかぶせる。
6 手に塩をとり、ふだんどおりにおにぎりを握る。あさイチHPより
黄身の醤油漬け
1 殻をむいて常温で自然解凍した冷凍卵の黄身と白身を分ける
2 だし醤油に20分以上漬け込む
だし醤油のかわりに麺つゆでもOK♪
20分漬けたものです。
色づいてはいますが、おにぎりの具にするにはまだ若干薄味でした。
そのまま食べる場合は漬け汁を軽く
かければ見た目も良く、味の薄さもカバーできます。
それにしても…黄身のモチモチ食感と味の濃さには
驚きでした。
漬け込むのは醤油や麺つゆの他にも、味噌や塩麹など、
バリエーションが広がりますね^^
醤油の種類や味付け素材によっても味の入り方に差がでますので、
漬け込み時間はお好みで調整してください。
天ぷら
冷凍卵なら、半熟の天ぷらも簡単にできます^^
クックパッドでのオリジナルレシピ(画像つき)はこちらからどうぞ
【材料・3コ分】
・冷凍卵(凍らせたまま)・・・3コ
・小麦粉・・・適量
・天ぷら粉・・・大さじ2
・油・・・適量
・水・・・30ミリリットル(※天ぷら粉をとくため)【作り方】
1 冷凍卵は殻をむいておく。解凍せず、凍らせたまま使う。
2 (1)の卵に小麦粉を薄くつける。
3 天ぷら粉を水で溶き、(2)の卵の表面につける。
4 160度の油で3分ほど揚げる。途中で触らない。
5 裏返してさらに3分揚げる。 あさイチHPより
従来ならばゆで卵に衣をつけて揚げますが、
冷凍卵ならば凍ったままでOKなのでとても楽です^^v
衣のカリカリと白身のプリプリ感、半熟で濃厚な黄身の
美味しさに、あさイチメンバーの評判も上々でした。
卵かけごはん
生卵の代わりに解凍した冷凍卵で卵かけごはんにします。
さらりとした白身ともっちりした黄身の不思議な
コンビネーションにハマる人が続出だとか。。
私は白身と黄身をしっかり混ぜてから卵かけごはんに
するので、温泉卵ごはんの方が向いているかも…^^;
目玉焼き
解凍して普通に目玉焼きにしてももちろん美味しいですが、
冷凍卵ならではの変わった目玉焼きをご紹介します。
1 殻をむき、凍ったままの冷凍卵を半分に切る
できるだけ黄身が2等分になるようにします
透けて見える黄身の位置を探りながら切ります。
結構硬いので、ほんの少しだけ溶けかけた位の方が
切りやすいと思います。
2 切り目を下にしてフライパンで焼く
何と!ひとつの卵から、ふたつの目玉焼きができるんです。
(子供の頃、黄身が2つの目玉焼きに憧れました)
もちろん、サイズも半分になるのですが…^^;
写真の右側の目玉焼きの方が早く火が通りました。
左側の方が若干大きかったんだと思います。
焼き上がりです
やや固めの半熟具合に焼きあがりました。
黄身の味が濃い美味しい目玉焼きでした^^
(黄身漬けの残りの白身も焼いてみましたが美味しかったです♪)
黄身の断面がフライパンに接していたので
どうなるのか気がかりでしたが綺麗に焼けていました。
このキュートなサイズがいいですね^^
お弁当に入れたり、ハンバーグや丼ものなどに添えたり…♪
また、食事制限などで卵をひとつ食べられない方にも重宝
するのではないでしょうか。
こちらもアイデア次第で活用の幅が広がりそうですね^^
温泉卵
もともと黄身が半熟状でモチモチなので、
失敗するリスクがぐっと低くなります。
2 凍ったままの冷凍卵を鍋に入れ、蓋をして1分ゆでる
この時、吹きこぼれやすいので注意する
3 火からおろして蓋をしたまま5分待つ(蒸らし)
4 冷水にとり3~4分冷やす
器に割り入れて完成です♪
蒸らし時間による仕上がりの違いはこちらを参考になさってください。
私の好みは蒸らし13分です☆
【20150128追記】
好みの13分蒸らしですが、固まった白身が卵の殻に
くっついていました。
ここまで白身が固まらなくてもいいなと今度は
蒸らし10分にしたところ、若干足りなかったようです。
…というわけで、私の場合、この方法だと
蒸らしは11~12分が良さそうです^^
その他
他にも、黄身をハンバーグに入れて焼いたり、スコッチエッッグ
を作る時にゆで卵の代わりに凍ったままの冷凍卵を使えば
半熟スコッチエッグが作れます。
冷凍卵の注意点
冷凍は新鮮なうちに
賞味期限が近づいて慌てて冷凍するのもありですが、
できれば新鮮なうちに冷凍したいものです。
電子レンジで解凍しない
卵を電子レンジで加熱すると爆発する危険があります。
解凍したら早めに消費する
生卵と同様に、空気に触れると雑菌が繁殖しやすいため。
黄身と白身を混ぜてから作る料理には不向き
オムレツや玉子焼き、茶碗蒸しなど。
凍らすのは生卵
ゆで卵を冷凍すると、白身がゴムゴムした食感で味も落ちます。
特売で多めに買って、気づけば賞味期限間近…
なんてこともある卵ですが、冷凍卵にしておけば、
賞味期限を気にせず、しかも美味しくなっていて
一石二鳥ですね♪
生卵と冷凍卵の特性をいかして使い分けながら、
毎日の食生活に取り入れようと思います^^
「冷凍庫に卵」
我が家の新たな習慣になりそうです☆