9月2日、山梨、静岡県内の4つの登山道の
冬期閉鎖が開始されました。
しかし…
決まりは守って!閉鎖後も登山者が後を絶たず…
閉鎖になった登山道は、静岡県の
富士宮口(6合目から)・御殿場口(5合目から)・
須走口(5合目から)・山梨県の吉田口(5合目から)の4ルートです。
周辺地図をもう少し詳しく見てみるとこんな感じです。
この登山道は、来年7月1日まで頂上への区間が
通行止めになります。
富士宮口では2日の正午に通行止めの看板を設置し、
吉田口では仮設公衆トイレを撤去しました。
しかし…
山小屋などが営業していることもあり、
実質上の完全閉鎖は9月9日からになるようで、
工事業者が設置した通行止めの看板を横目に
大勢のツアー客や一般の登山者が山頂を目指して
登っていくのが現状のようです。
閉鎖をするは安全確保が難しくなるため
富士山は、9月に入ると気温が低下したり、
県の管理期間終了に伴い登山道の路面が
荒れるため、落石の恐れもあるそうです。
また、標識も撤去されるため、天候によっては、
道に迷う危険性も高くなるとのことです。
今年の夏は富士山が世界遺産に登録された
こともあり、登山者が増えたのと比例して、
静岡県では遭難事故件数が過去最多の
79件に登りました。
夏期以外の登山で遭難するケースも増えて
いることから、国や山梨・静岡県などで構成する
協議会では、夏以外は万全の準備がなければ
登山を禁止する内容のガイドラインを策定しました。
ガイドラインでは、夏期以外の登山の際には、
登山計画書の提出を求めています。
ようやく世界遺産に登録された富士山です。
登山する人がマナーやルールをきちんと守って
日本が誇る美しい富士山を守ってきたいものです。