s_hinaningyou3月3日はひなまつり。
ひな人形はもう飾られましたか?
今回はひな人形の飾り方・並べ方をご紹介します。

 

 

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春が近付き、ひな祭りの時期ですね。

いざ、ひな人形を飾ろうと思ったら、
「…あれ?これは、どこに置くんだっけ?」
「お内裏様は、どっち側??」

など、ど忘れしてしまっていることって
多いと思います。

そりゃぁそうですよ。
一年に一度しか出し入れしないんですもの。

とはいえ、年に一度の女の子のお祭りです。

びしっと正しく美しく飾りましょう♪

それではひな人形のタイプ別にLet’s Go♪

親王飾り(1段・2段)

住宅事情などで最近主流になっている
コンパクトで場所を取らないタイプです。

画像は1段の親王飾りです。
別名 平飾りとも言われます。

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屏風を背に両側にぼんぼり、向かって左側に橘
(左近の橘)、右側に桜(右近の桜)を配します。

二段の親王飾りです。
二段目に配したお道具が、より豪華に
お内裏様とお雛様を引き立てます。
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ここで一番の悩みどころがお内裏様とお雛様、
つまり男雛と女雛の位置ではないでしょうか。

正解は…
どちらでもOKです。

工エエェェ(´д`)ェェエエ工工 なにそれ?!

と思われるかもしれませんので、もう少し
詳しく解説させて頂きますね^^

伝統と国際儀礼で変わる親王の配置方法

もともとは、「天子南面」の言葉にのっとり、
偉い人は南に向いて座り、その時に日の出の
方角である東側、つまり左手側が上座とされ、
お内裏様(男雛)が左側でした。

(その理論で、右大臣と左大臣では左大臣の
方が位が上になります)

ですが時代の流れとともに、左よりも右の
方が優れているという風潮が高まりました。

「左遷」は優れるという意味とは反対ですし、
「右にならう」「右に出る者はいない」など、
右が上位であることを示す言葉も増えました。

そして、お内裏様を右に飾るようになった
決定的な出来事が、昭和天皇が即位された
時でした。

国際儀礼(プロトコール)では、右側が上位
であることから、昭和天皇即位の礼では、
天皇陛下が右側に、皇后様が左側に並ばれ
ました。

これをうけて、関東のひな人形業界では、それ
までは左側にしていたお内裏様を右側に配する
ように変更したのです。

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ではなぜ、お内裏様はどちら側に飾っても
良いのでしょうか?

それは、伝統を重視する京都を中心に関西では、
従来通りお内裏様を左、お雛様を右に飾るケース
が多いためです。

 関西では男雛を左に
 関東では男雛を右に

飾るケースが一般的と言われております。

関東に住んでいても伝統的な男雛を左に、
関西に住んでいても国際儀礼にのっとって
男雛を右に飾っても問題ないと思います。

折角の機会ですから、二通り配置してみて、
ご自身・ご家族でしっくり来る方を選ばれては
いかがでしょうか^^

綺麗に飾るちょっとしたコツ・ポイント

 左右バランス良く飾る
 中心を意識する
 人形の目線を若干中央よりにすると表情豊かな印象に…
 上段から飾る
 人形の顔に直接触れない
(汚れを防ぎ品質維持のため)

ひな人形は何を表している?

ひな人形って何を模したものなの?
そしてこれは何を意味しているの?

子供の頃から疑問でした。

ひな人形は、宮中の様子を再現しており、
その意味するところは「婚礼の儀」です。

天皇の住まいである内裏にお内裏さまと
おひな様、そこに仕える三人官女。

お囃子を演奏する五人囃子。
内裏警護の随臣、雑用係の仕丁。

たくさんの道具はおひな様の嫁入り道具
だったのですね。

それではいよいよ、飾り方です♪

七段飾り(十五人飾り)の飾り方

段飾りの場合は、段数で分類する場合と、
人形の数によって、十五人飾り、十人飾り、
五人飾り、と分類する場合があります。

因みに、二人飾りが親王飾りです。

七段飾り(十五人飾り)はいわばひな人形の
フルセット。

飾るのは、

 お内裏様とお雛様(親王)
 三人官女
 五人囃子
 随臣
 仕丁
 お道具

全体的な配置方法は下の画像の通りです。

飾る時は上の方から飾っていくと、誤って人形が
段から落ちてしまった時などに、飾った人形を
傷つけてしまったり、乱れてしまうリスクを回避
できます。

それでは、上段から順に細かい飾り方を
解説していきます。

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画像引用:田中人形
京都の人形店のため、画像はお内裏様が左側になっています。

一段目:親王

お内裏様とお雛様の間に三宝を、
背後に屏風、左右にぼんぼりを飾ります。

二段目:三人官女

二段目は三人官女です。

三人官女とは、お内裏様とお雛様のお世話係
です。その名の通り、三人で構成されています。

三人官女にも定位置があります。
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 眉毛あり口閉じ⇒長柄銚子を持たす⇒向かって右側
 座っている(眉毛なしお歯黒)⇒三宝または嶋台を持たす⇒中央
 眉毛あり口開き⇒加えの銚子を持たす⇒向かって左側

三人官女の間に高杯(たかつき)に供えた紅白鏡餅を
あしらいます。

因みに眉なしが既婚で、口を閉じている方が
良く働くという意味があるようです^^;

五人囃子

三段目は五人囃子です。

美少年の楽団とされる五人囃子。
若めの顔立ちであることが多いです。
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配置方法は、向かって左から

 太鼓⇒大鼓(おおかわ)⇒小鼓(こかわ)⇒笛⇒謡(うたい)

の順番です。
謡手は扇子を持つ場合もあります。

覚え方は、
 「左から音が大きいもの順に」
です^^v

随臣(ずいしん)

四段目は随臣です。
右大臣と左大臣ですね。

見分け方と持たせる小道具は、
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 ひげあり(老人)⇒左大臣⇒背矢と持矢⇒向かって右側に配置
 ひげなし(若者)⇒右大臣⇒弓矢と太刀⇒向かって左側に配置

右大臣は家や人を守る役割の若者で、
左大臣は文武両道の老人です。

右大臣と左大臣の間にお膳・菱台を配します。

仕丁(じちょう)

ようやく五段目まできましたね。
あと一息です!

五段目は仕丁です。(衛士(えじ)ともいいます。)

仕丁は3人組で様々な雑用をこなします。
表情と持ち物で配置場所が決まっています。
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 怒り顔⇒台傘またはほうきを持たす⇒向かって左側
 泣き顔⇒沓台またはちりとりを持たす⇒中央
 笑い顔⇒立傘または熊手を持たす⇒向かって右側

です。
持ち物は地域によって異なる場合があります。
台傘・沓台・立傘は出かける時の様子を、
ほうき・ちりとり・熊手は宮中掃除の様子を
表しています。

怒り顔は顔が赤いこともあります。

お道具

6段目まできましたよ…!

6・7段目はお道具です。
これまた細かいし種類は分かりづらいし…
心が折れそうになってしまいますが
ここまでくればあと少しです。

6段目に飾る道具は、向かって左側から、

 箪笥(たんす)⇒挟箱(はさみばこ)・長持⇒鏡台⇒針箱⇒火鉢⇒茶道具

です。
挟箱と長持はセットにして、長持ちの上に
挟箱を乗せ重ねます。

道具もひな人形により若干内容が異なり、
針箱以降が衣裳袋や茶道具の代わりに
行器(ほかい)になったりするようです。

ひな人形のお道具について
ひな人形用語集

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7段目のお道具は

向かって左側から
 御駕籠(おかご)⇒重箱⇒御所車(ごしょぐるま)
です。

お疲れ様でした!!

五段飾り

基本の七段飾りをもとに飾ります。
各人形の飾り方・配置は七段飾りをご参照下さい。

五段・十五人飾り・お道具ありの場合

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 【一段目】
親王(お内裏様とお雛様)
屏風・ぼんぼり・三宝

 【二段目】
三人官女と高杯

 【三段目】
五人囃子

 【四段目】
随臣と仕丁

 【五段目】
お道具と橘・桜
(お道具は御駕籠・重箱・御所車の場合が多い)

※四段目に仕丁と橘・桜、五段目に随臣とお道具
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※四段目に随臣とお道具(箪笥・挟箱・長持・鏡台・針箱・火鉢・茶道具)
五段目に仕丁とお道具(御駕籠・重箱・御所車)
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というパターンもあり。

五段・十五人飾りお道具なしの場合

 【一~三段目はお道具ありと同じ】

 【四段目】
随臣・お膳・菱台

 【五段目】
仕丁・橘・桜

五段・十人飾りの場合

随臣・仕丁なし、お道具全部のパターン

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 【一段目】
親王
屏風・ぼんぼり・三宝

 【二段目】
三人官女・高杯

 【三段目】
五人囃子

 【四段目】
箪笥・挟箱・長持・鏡台・針箱・火鉢・茶道具

 【五段目】
橘・御駕籠・重箱・御所車・桜

十人・四段飾り?

十人飾りの飾り方を調べてみたところ、
四段(変形三段)というものも多く見受けられました。

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その場合は、三段目までに人形を飾り、
四段目がお道具と橘・桜になります。

三段飾り(五人飾り)

三段飾りの場合は、親王と三人官女の
五人飾りが圧倒的に多いようです。

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 【一段目】
親王
屏風・ぼんぼり・三宝

 【二段目】
三人官女・高杯

 【三段目】
お道具(御駕籠・重箱・御所車)

ひな人形のタイプにより、屏風やぼんぼりは
一段目に飾れない場合もあります。

その他、お道具なしで、三段目に随臣という
七人飾りもありました。ケース飾りに多いようです。

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二段飾り(親王飾り・五人飾り)

親王飾り

 【一段目】
親王・屏風・ぼんぼり・三宝

 【二段目】
橘・お膳・菱台・桜

五人飾り
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 【一段目】
親王・屏風・ぼんぼり・菱台・三宝

 【二段目】
三人官女・高杯・橘・桜

飾るスペースにより、屏風やぼんぼり
橘・桜・菱台(高杯)はバランスを
見ながら配置します。

ひな人形の飾り方を段別に調べましたが、
四段、六段のタイプを見つけてしまったり、
調べれば調べるほどに色々な配置が出て
来て(特に小物)、しまいには「何でもあり
ではないか?」と思ってしまうほどでした。

どうしても飾り方がわからない、しっくりこない
という場合には、メーカーに問い合わせて
みるのが良いと思います。

片付ける時・しまう時のポイント

片付ける時は、飾った時と逆の順番で
行います。

 できれば天気の良い日に
 湿気が少ない場所で保管
 ほこりを落としてからしまう(シミ・汚れ防止)
 防虫剤は人形専用のものを使用
 防虫剤を入れすぎない
 小物は人形別・段別に小袋などにまとめる
 来年忘れてしまいそうならば、飾り方のメモを入れておく

いかがでしたでしょうか。。

ひな人形って飾るのも保管するのも
意外と手がかかるんですね…。

飾る前から疲れてしまわず、是非ご家族皆様で
楽しく飾って頂きたいと思います^^

三人官女や随臣、仕丁の役割などを話して
あげるのも良いですね。

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