s_ison20132013年11月29日未明、太陽に最も近づく近日点を通過したアイソン彗星。
NASAの発表によると、その際にほとんど蒸発してしまったことがわかりました。

 

 

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まずはこちらの動画をご覧下さい。

太陽観測衛星SOHOからの映像で、
アイソン彗星が太陽に最接近する
シーンです。

ison2

色が濃い円で太陽の光を遮っています。

白い丸が太陽の位置です。

画像の軌道を見ても、動画を見ても、

「こんなに太陽の近くを通っていたとは!!」

近いとはわかっていたけれど、動画でも
確認できる太陽の熱の勢い、すさまじさ
を目の当たりにすると、無事に通過する
のは奇跡的なことだったのではないかと
思えてしまうほどです。

アイソン彗星について詳しくはこちらからどうぞ

太陽の表面から約110万キロにまで
近づくいて、すさまじい熱や強い重力に
耐えながら太陽をかすめるように通過
するため、

・無事に通過
・崩壊し、蒸発、消滅する
・太陽に落下

など、いくつかの予測がされていました。

アイソン彗星が、比較的大きい(といっても
直径4km)ため、仮に本体が分裂して
しまっても、完全に消滅してしまう可能性は
低いと見られていました。

しかし 太陽のパワーは凄まじかった。。

人工衛星でアイソン彗星の太陽再接近を
観測しようとしていたNASAは、彗星が予測
していた軌道に現れなかったため、最接近
前に崩壊したと判断しました。

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アイソン彗星特設サイトの最新情報によると、

現況:11月29日に太陽に最接近し、熱や潮汐力の影響で核がほぼ消滅したとみられている。太陽から離れて再び夜明け前の地平線上に現れるのは12月5日ごろだが、観察は難しい可能性が高い。それまでは太陽観測衛星SOHOの搭載カメラにとらえられた彗星をウェブ公開画像で見ることができる。
アイソン彗星特設サイト

とされています。

ん?
地平線上に現れる?

消滅したのに現れるとは?

調べてみたところ、

国立天文台の縣秀彦准教授によると、ちりから成る尾だけ残っているとみられ、12月2、3日ごろから夜明け前の東の地平線近くで双眼鏡を使えば見える可能性があるという
時事ドットコムより

とのことでした。

また、

太陽観測衛星SOHOやSDO、STEREOから送られてきた画像によれば、アイソン彗星の核(氷や塵の塊)は、残念ながら消滅してしまった可能性が高いとみられている。最接近から数時間後の画像には明るい部分も見えているが、これは核ではないということだ。コマ(核を取り巻くガスの部分)や尾は残っているとみられ、彗星がすべてなくなってしまったわけではないが、今後明るくなったり長く伸びた尾が見えたりする可能性は小さいだろう。AstroArtsより

と、消滅してしまったのは核の部分で、
アイソン彗星が全てなくなって
しまったわけではないようです。

しかし、残念ながら、肉眼で
長い尾をたくわえたアイソン彗星を
観察することは、きわめて難しく
なってしまいました。。

ツイッターでの声


大部分の方が思うところでしょう。。


切ないけれど、ドラマティック。。(TnT)


自然の摂理とはいえ…ほんと、どうするのでしょ。。大打撃


しかも想像を絶する年月をかけてここまでたどり着いた
と思うと涙を誘います。。。


消滅していなくて、予定通り観測できたら本当に嬉しいです。。

個人的にも本当に本当に楽しみに
していただけに、残念でなりません。

アイソン彗星の核は、太陽系が
約46億年前に形成された頃の
氷やチリでできているため、太陽
接近時に核内部の物質が放出され
れば、原始太陽系の様子を知る
手がかりになるとされていました。

彗星は消滅してしまったけれど、
せめて有益なデーターが得られて
いればいいな…と思うよりほか
なりません。

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